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4月

今日から4月。
新年度の始まりです。

小学校も幼稚園も、当初の予定通り新学期を迎えられそうです。

今日は本当に春らしい陽気で、50キロ先の原発で何が起きているかなんて、
意識しなければ分からないくらい、穏やかな日でした。

でも頭上を自衛隊のヘリコプターが飛んでいるのを見ると、今起きていることは
現実なんだと思い知らされます。
被災地に物資を運んでいるのかな・・・本当にありがとうございます。


ハンドメイドで、私も何か出来ないかなと考えていました。

そんな時、避難を余儀なくされたお友達から、子ども達の絵本バッグや
上履き入れを作って欲しいんだけど・・・と連絡がありました。
私を頼ってくれて、本当に嬉しかった!

副資材を持っていると言っていたお友達宅に材料をとりに行き、
自宅にある生地を引っ張り出し・・・
私にしてはハイスピードで、絵本バッグ・体操着入れ・上履き入れ2つ・コップ袋2つ
を仕上げました。

子どもさん達がとても喜んでくれたみたいで、本当に良かったです♪


少し前から、被災している子ども達のために、学校で必要な絵本バッグや
上履き入れを作ろうかと考えていました。
友達にも相談していたのですが、どこに持ち込めばいいのか、
それに個人では作る数に限りがある・・・


そしてそういう事を考えながらも、まだ私の気持ちが落ち着いていませんでした。
なのでここで無理はせず、私はイベントの売り上げの一部を寄附しようと決めています。


あの日から、私の心は止まったままのような気がします。
前に進まなくてはいけないとも思っています。


夫の両親が、県外の親戚宅から自宅に戻りました。
厳密には屋内退避圏からほんの数キロ離れてはいますが、
水道が復旧したので戻ってきたようです。

そして放射能の値は、実は私がいる所よりも低いです。
それでもそこから来たと言うだけで、宿泊を断られたりしている方がいるのも事実です。
ひどい風評被害だと思います。


電話では「元気だから大丈夫!」と言っていましたが、変わり果てた周りの風景の話を
しながら泣いていました。
「家が残っただけ、私達はまだいいんだよ」と・・・

ガソリンもだいぶ流通し給油出来たので、近いうちに会いに行ってこようと
思っています。


私にとっては、結婚してから10年の思い出が詰まっている故郷です。
近隣の壊滅状態になった場所にも、何度となく足を運んでいました。


この現実を自分の目でちゃんと見ないことには、私は前に進めないのだと思います。

by rim0707 | 2011-04-01 23:26 | 日々のこと